元モーニング娘。鞘師里保「心が折られてしまった経験だとか、わかってほしいのに周りにわかってもらえなかったり、そういうふつふつとした経験はあり」

『十一人の賊軍』　鞘師里保　インタビュー（抜粋）

――鞘師さん演じたなつは、罪人たちの
中では唯一の女性、砦の守備という過酷な
状況に置かれても、他の罪人たちを支える
強さを持っています。なつをいざ演じると
なった時はどんなふうに考えましたか？

鞘師　監督と最初にお話しした時に、
自分の人生を追うような話が中心だった
ので、そういうところと、なつという役を
結びつけて演じるのがいいんだろうなと
思いました。なつは自分が愛していた人に
裏切られて、それで罪を犯すという
ところから始まる。私の場合は罪を
犯すとか、生きるか死ぬか･･････そういう
渦中にいるという経験はないんですけど、
自分の人生の中で、心が折られてしまった
経験だとか、わかってほしいのに周りに
わかってもらえなかったり、そういう
ふつふつとした経験はあり、それを
できるだけなつと結びつけられるように
したいなと思いました。あとは“ちゃんと
ここで生き残って好きなことをしてやるんだ”
というセリフがあるんですけど、私も
いろんな経験をしてきた中で、“腹くくって
やっていくんだ！”と自分で道を決めて
進んでずっとやってきたので、そこは
なつに共感できるところで･･････。
なつの人生と私の人生を擦り合わせて、
お互いが親友になれるような、そういう
役作りを心掛けました。