――「なんだかセンチメンタルな時の歌」はさんの作詞作曲です。楽曲を聴いたときの印象はどのようなものでしたか?
石田:私は最初イヤホンで聴いたんですが、音が左右別々に聴こえてくる音源になっていて、それがすごく面白く感じました。歌詞を読み解いてみると、聴くタイミングと聴く年齢によって解釈の仕方がすごく変わりそうだと思いました。昔の自分の方がよかったな、とか、年を重ねた方が難しいことってあるよね、とか。実は私、こういう感情を2年前ぐらいに抱えていたんです。今はそれを超えて、「そう思っている人もいるよね、かわいらしい!」みたいに思えるようになった自分がいて。でも16歳、最年少のちゃんはこの曲の気持ちが分からないって言うんです。だから歌うのが難しかったみたいで、そういう年齢層に幅のあるモーニング娘。が歌っているのも、私は面白い曲だなと思います。
――2年前、何かあったのですか?
石田:その頃はネガティブで、人に嫉妬ばっかりして、「もっとこうしたいなあ…」「こうだったらいいのになあ…」みたいな、“たられば”をよく言っていた気がします。でも、人を羨んでいても仕方ないと思えるようになって、そこからずいぶん変わりました。
(中略)
――石田さんは9月14日からの秋ツアーで卒業となります。卒業を決めたきっかけを教えてください。
石田:先ほど少し話しましたが、嫉妬心や、私はもっとこうしたいのに、という気持ちをずっと抱えていたんです。それって決して悪いことではなくて、モーニング娘。はそうあるべきだと思っています。もともとオーディションで競い合ったライバル同士から生まれたグループで、バチバチ感はあって当たり前。そういうのもあって、ソロパートを取りたい、取れなくて悔しいというのをすごく持つ人間でしたけど、2年前ぐらいからそれを超えて、そういう感情すらも愛おしいと思えるようになったんですよね。それは私を取り囲む環境がすごく優しくて、私を大切に思って、こんなにも愛してくれる人がいるんだと気づけたことによるマインドの変化ですが、楽しくて、ここにいて幸せだと思えるということは、次のステップに進むタイミングなんだと思うようになったのが大きなきっかけです。
――人って、居心地のいい場所からは離れたくないものです。
石田:そうなんですよ。だから、これを話すとよく言われます。「楽しいのに卒業するの?」って。やっぱり一番楽しい時期だからこそ、もっとこの場にいたいという気持ちはあります。でも、年齢も上だし、立場も上になると、意向が通るようになってしまうんです。私が言ったことに、「じゃあ、そうしようか」って。それは自分がダメになりそうで、だから楽しいを続けるより、ここを出て、新しい挑戦をした方がいいと決めました。
――次に挑戦したいことはもう決まっているのですか?
石田:はい。これとこれとこれの舞台に出て、これをやってみたいというのは明確に持っています。どれも決まったわけではなくて、全てこれからのチャレンジですが、絶対叶えるつもりだし、やれば叶えられると思っています。
――舞台への強い気持ちも知っていますが、石田さんと言えば代名詞はダンス。鞘師里保さん、加賀楓さんのようにダンス方面に行くものと思っていました。
石田:ダンスを止めるつもりはないですが、ダンス一本を突き詰めるより、色々なことをやりたい気持ちの方が大きいんですよね。私にとってモーニング娘。でのステージに勝る興奮はなくて、きっとダンスを突き詰めてもそれは変わらない気がします。だから、違う楽しいことをたくさん経験しようという気持ちです。
モーニング娘。幻のリーダー石田亜佑美が抱えていた闇

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1: 名無し募集中。。。 2024/08/27(火) 18:30:22.91 0.net