――9期はグループにとって4年ぶりの
新メンバーということもあって、厳しく
見られる部分もあったのかなと思います。
できてなかったのは事実なんですけど、
9期は問題児で、10期はいい子みたいな
捉えられ方はしてましたよね。10期の
ほうが問題児だったのに(笑)。
――久々の新人として入ったけれど、
早い段階で10期の加入もあったから
先輩にもなってしまったという。立場的にも
難しかったのかなと思います。
難しかったですね。あとは10期にあって
9期になかったのは愛嬌(笑)。そこが
大きかったですよね。もちろん私たちも
たくさんの愛情をもらったけど、
どうしてもくらべてしまうというか。
――その9期と10期の対比が刺激的で、
グループを前進させるエンジンになっていた
ようにも思います。そこに先輩メンバーの卒業、
アイドル戦国時代という時代の波も加わり、
大きく変化していきました。
一気に変わりましたよね。先輩がいる
うちは大丈夫だけど、このままだと
モーニング娘。が終わるって思いました。
――そうなんですか?むしろ逆だと思ってました。
客観視もあまりできていなかったのかも
しれないですけど、当時はプラチナ期と
言われる大人なモーニング娘。のイメージが
強かったから、私たちみたいなガキんちょが
入ってしまって、実力もかわいさも知名度も
落ちるという感じで、常にヤバいという
思いがありました。高橋(愛)さんが
いなくなったら終わる、新垣(里沙)さん、
光井(愛佳)さんがいなくなったら終わる、
田中(れいな)さんいなくなったら終わるって
思ってたけど、道重(さゆみ)さんのときは、
いなくなったら終わるじゃなくて、私たちが
続けていかなきゃいけないという気持ちに
切り替わってました。
――そこで変われたんですね。
自分の目力がないなと気づいたのは
田中さんの卒コンのときだったんですよ。
それまでは一生懸命、全力でパフォーマンス
してたらみんなに伝わると思ってたん
ですけど、あまりにも目力がなさすぎる
ことに気づいちゃって。そこから表情とか
表現を気にするようになりました。10期は
カメラアピールできる子たちだったから
すごいと思っていて、自分はどうなんだろう
と思ってるうちに、やっと気づけたんだと
思います。私はもともとはしゃぐタイプでは
なかったので、最初は9期のはちゃめちゃさに
びっくりして、テンションを上げきれない
自分にコンプレックスがあったし、さらに
もっとギャーギャーした10期が入ったことで、
自分の個性のなさに気づいて、ずっと
悩んでたんです。それに、大事なところは
いつも鞘師(里保)がやってくれてたから、
自分に出番が来て目立つ場面みたいな
ものは特にないというか、当時の自分は
そういう認識だったんですよね。