「話したくなるエピソードを持っていることが重要」
作詞家でプロデューサーの秋元康氏(64)が4日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)の対談企画「インタビュアー林修」に出演。
スターだと思う人として、美空ひばりさん、前田敦子、広瀬すずの名を挙げた。
秋元氏は「皆が語りたくなる。それがスターの条件じゃないですか」とし、皆が話したくなるエピソードを持っていることが重要と語った。
自らがプロデュースした中では?と聞かれると「全然アイドルじゃないですが、指原莉乃かやっぱ前田敦子がすごいと思います」と語り、特に前田敦子については「人間は『運』だと思うんですよね。理屈では説明できない何かを持っている」と語り、
ある時テレビ朝日の音楽番組「ミュージックステーション」にAKB48が出演した時、
「AKBにしては相当踊る歌を生放送でやっていたんです。それで、前田敦子がこけたんです。生放送ですから、普通なら何カメ行けっていって、あわてて切り替えて。つまり、こけている後にスイッチするじゃないですか。ところが前田の場合は、カメラがポンっといった瞬間にこけたんです。つまり、こける瞬間が撮れているですよ。これ、狙ってはできないですからね」と語った。
また、美空ひばりさんについては89年に生前最後に発表されたシングル「川の流れのように」の作詞もしたが、
「病気で休養なさっていた時に、夜中にどうしてもラーメンが食べたくなって、こっそり抜け出してタクシーに乗って『どこどこ行って』って言ったんだけど、財布を持っていないことに気づいた」と話し、
「私、美空ひばりだから後で届けるからと言ったけど信用しないんで、そこで『悲しい酒』を歌ったっていうんですよ。本当かなと思うんですが、素敵なエピソードじゃないですか」と話した。
広瀬すずについては、何度も広瀬すずを起用している是枝裕和監督から聞いた話として「面白いなと思ったのが、広瀬すずちゃんがオーディションに来た時にお姉ちゃんの制服を着ていたんですって。お姉ちゃんのちょっと大き目の制服を着ていたのに魅かれたっていう。もちろん広瀬すずさんにほかの魅力とか演技力があったんだけど、エピソードとして話すのはプラスアルファだと思うんですよね」と姉・広瀬アリスの制服を着ていたというエピソードの強さに感銘を受けていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/03f13349790cc48a98bbe3bcc0bae421055e86e1